Project Story

プロジェクトストーリー

プロジェクトストーリー1 プロジェクトストーリー1

Story1 「某オフィスビルプロジェクト 意匠設計担当」

設計監理部 A.S.(2018年入社) 設計監理部 A.S.(2018年入社)

設計監理部 A.S.(2018年入社)

大学院修了後、意匠設計を専門に設計事務所数社を経て設計監理部に配属。

敷地条件を丁寧に読み解く設計者
狭小敷地のオフィスビルに
みえる工夫とは?

敷地条件や設計条件を読み解き、最適解を常に模索していく設計者。狭小敷地に建つオフィスビルを例に、設計技術者としての創意工夫や姿勢、考え方を紹介します。

難しい敷地条件の解決策

大学院を修了してから、数社の設計事務所で勤務した後に東西建築サービス設計監理部に入社した彼は、設計者としての様々なノウハウを活かして活躍している。本プロジェクトは、コンペティションで勝ち取ったオフィスビルの設計だ。敷地条件は、大通りに面した狭小敷地という内容で、オフィスビルとして収益の(レンタブル比)確保と大通りへの眺望の2点を課題として設定していた。まずは、狭い土地に対して基本となる構造を決めるところからのスタートだった。「最初は鉄骨造で設計していくことを考えました。しかし、鉄骨で階数を重ねていくと横揺れを抑えるためにブレース(筋交い)を入れなければならないんです。ブレースが入ることで有効床面積が減り大通りへの眺望が損なわれてしまうので、なるべく避けたいところです。そこで、部材を剛接合とするRC(鉄筋コンクリート)造でできないかと提案しました。」一般的にオフィスビルでは、柱が多くなることで自由なレイアウトが出来ない点やレンタブル比の低減を原因として、RC造よりも鉄骨造が好まれている。しかし敷地条件が狭小敷地であることから、鉄骨造のメリットが生じにくいことに着目し、RC造の提案を行った。

敷地条件を丁寧に読み解く設計者
狭小敷地のオフィスビルに
みえる工夫とは?

設計監理部 A.S.(2018年入社) 設計監理部 A.S.(2018年入社)

設計監理部 A.S.(2018年入社)

大学院修了後、意匠設計を専門に設計事務所数社を経て設計監理部に配属。

コンクリートのオフィスビル

「もちろん、RC造で設計する場合でも縦方向の積層で横揺れは生じます。柱はなるべくオフィス空間には増やしたくないので、必要な柱が必然的に大きくなっていきます。やはり、柱が大きくなると空間を圧迫してしまうわけですから、なるべくきれいに収めたい。そこで思いついたのが壁式構造にすることでした。通常の壁式構造では5階までしか設計できませんが、特殊な構造計算方法とすることで、構造強度を満たしながら9階まで積層していくことができました。」壁面に強度を確保する方法で設計条件を読み解くことができた。その壁面には、ワイヤーを中に埋め込みテンションをかけるPCも用いている。さらには、アンカーを地中に埋めて併用することで全体の構造設計を計画していった。ここから、全体の構成やデザインを決めていくことになる。

BIMを用いた表現の試行錯誤

東西建築サービスに入社してからBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を利用し始めたそうだ。「今までの設計事務所では2次元CADを使うことが多かったんですが、BIMだと3次元まで同時に立ち上げて進行できるので、全体の仕上がりイメージを確認しながら進めることに意匠設計としてメリットを感じました。」設計を進めていく過程で、3次元を利用しながらお客様とイメージ共有していけるツールとして役に立っているのだそうだ。プランの製図段階だと2次元CADの場合、平面図・立面図・断面図はバラバラにつくっていくが、BIMだとひとつを直すとすべてが連動する機能があるので、重宝しているツールであると語る。今回のプロジェクトでもRC造の躯体の設計や全体イメージ共有に一役買っているのだという。

東西建築サービスだからできること

数社の設計事務所で働いてきた経歴がある彼に東西建築サービスの特徴を聞いてみた。「いわゆる、オーナー企業だと経営者目線の比重が大きく技術者として居心地の良い感じではないですよね。また大きな組織になると技術者一人ひとりの声が社内に届きにくくなることも感じました。一方で、東西建築サービスは役員にも日建設計出身の技術者の方がいるので技術者目線での進め方が特徴と言えると思います。設計業務に関連することの比重が大きいので、プロフェッショナルに徹した会社の気風が、私には合っていると感じています。」建設業界は、技術者が主体的に業務を行っていく世界であるため、こうした技術者目線のサポート体制が必要なのかもしれない。続けて、このように語っている。「人同士の距離が近いことも特徴のひとつですね。役員の方とも普通に相談できる環境で、同じ技術者としてとても助けになっています。やる気と努力次第なところはあると思いますが、すぐに否定されることもなく、提案を聞いてくれます。こうした風通しの良さは、今までに経験がありません。」事業領域の一貫工程で、設計監理・工事・ビルメンテナンスの各部署との連携を強めていく東西建築サービスは、技術者としての誇りや技術者同士のリスペクトが根底にあるのかもしれない。

「金融機関のお客様が多い会社というのは、非常に珍しいと思います。このノウハウ、経験は積んでいきたいなと思います。当然ながら、金融機関の建物はセキュリティ・防犯の面で他の建物用途と大きく異なります。この点を遵守しながら、お客様との接客の動線も確保するゾーニング(配置計画)がうまくいくかどうかがポイントになります。お客様や従業員の方などにとっても使いやすさが確保されるように計画していくことを学んでいきたいと考えています。」探求心に満ち溢れた彼の設計者としての気概が感じられた。

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