Project Story

プロジェクトストーリー

プロジェクトストーリー4 プロジェクトストーリー4

Story3 「奈良まほろば館(内装設計監理担当)」

モノことLIFE室 <span>Y.M.(2015年入社) モノことLIFE室 <span>Y.M.(2015年入社)

モノことLIFE室 Y.M.(2015年入社)

設計監理部にて新築や改修の設計監理業務に従事したのち、2020年よりモノことLIFE室に配属。

モノことLIFE室が描く
新たな事業のカタチ
設計と工事の間に架け橋をつなぐ
関係性のデザインとは?

2020年6月に新設されたモノことLIFE室。ここでは、設計監理業務とも工事業務とも言い難い新しい領域を切り拓いています。様々な人と人をつなぎ、「関係性のデザイン」を構築する東西建築サービスの新しい仕事のカタチを紹介します。

設計のプロが繋ぐ、
新しい事業のカタチ

大学から意匠設計を専攻していた彼は、設計監理部に6年間在籍した後にモノことLIFE室へと配属された。モノことLIFE室では、よりお客様の目線にたって、「モノ」(建物・環境)から、「こと」(企画・運営・管理)まで、事業の全般に関わる業務を担当している。昨今の建設業界では、SDGsやリノベーション(既存建物の利活用)などのサステナビリティを考えた事業領域が注目されている。東西建築サービスでもこのような状況に対応すべく動き出した活動の一環だ。事業領域の変化が起こると、今まで通りのやり方が通用しないことがある。言い換えれば、今までになかった仕事を生み出していくということ。こうして「モノ」から「こと」をつなぐ「関係性のデザイン」が、人々の新たなニーズに応えて、今までにないカタチを創造するのがモノことLIFE室なのだ。
「設計とも工事とも言い難い、この間にある仕事をフォローして、お客様のニーズを吸い上げ具現化しています。」
元々、設計監理部・工事部・ビルメンテナンス部と建物のライフサイクルに対応した事業領域の幅を持っている東西建築サービス。それぞれの部署をつなぐ人材が設計のプロであることで、従来のマネジメント業務にプラスして専門技術が提供できる新しい事業のメリットを生んでいるといえるだろう。

モノことLIFE室が描く
新たな事業のカタチ
設計と工事の間に架け橋をつなぐ
関係性のデザインとは?

モノことLIFE室 <span>Y.M.(2015年入社) モノことLIFE室 <span>Y.M.(2015年入社)

モノことLIFE室 Y.M.(2015年入社)

設計監理部にて新築や改修の設計監理業務に従事したのち、2020年よりモノことLIFE室に配属。

定型に収まらないアンテナショップ像をつくる 定型に収まらないアンテナショップ像をつくる

定型に収まらない
アンテナショップ像をつくる

本プロジェクトは、日本橋三越前にあった奈良県のアンテナショップ「奈良まほろば館」の新橋移転に伴い、奈良県の観光・食・特産品等の魅力の発信拠点にリニューアルするものであった。1階には観光情報発信拠点と物産販売のスペース。2階には奈良の生産者と連携して、季節の素材や奈良の風土と歴史を感じるレストランがあるブランドショップだ。彼は、このプロジェクトの内装設計から全体のマネジメント業務に関わることとなった。
プロジェクト開始当初、クライアント側が持つ様々なイメージを具現化していくことからスタートした。そこで、設計デザインチームを組み企画の段階からこのプロジェクトに関わっていく。「東京にあるアンテナショップに見られる県産材を用いた木目の内装デザインだけでは、その地域を感じることが出来ないのではないか?」という疑問を出発点にデザインのポイントを整理していくことになる。新しい「奈良まほろば館」では、奈良県の県章カラーでもある「蘇芳(すおう)色」をベースカラーに選定し、奈良の県産材もピンポイントで使うことを意識して内装デザインを決めていった。
例えば、県産材をカウンターテーブルや商品棚などのお客様の手に触れるポイントに絞り配置することで、県産材を触覚を通してしっかりと感じることができる空間につくり上げている。また、ベースカラーとして選定された壁面の蘇芳色には、ある仕掛けを用意していた。それは、春日山や奈良の原生林をイメージした霧かかった空間を表現するため、グラデーションをかけている点だ。東京にいながら、奈良県を感じる空間づくりの大きなポイントとなっているといえる。

関係性のデザインを通して得られた視点 関係性のデザインを通して得られた視点

関係性のデザインを通して
得られた視点

こうした企画の提案から施工を実施する裏には、これらの間をつなぐ「関係性のデザイン」があった。「ショップの在り方から提案させていただき、設計監理部と工事部の連携で行ったオール東西のプロジェクトでした。その中で、しっかりと橋渡しの役割を果たせたと思います。」そう語る彼が見据える「関係性のデザイン」は、まだカタチのない「こと」の提案から「モノ」の設計まで非常に幅広い領域をカバーしている。
「いかに人の話を聞いてコミュニケーションをとるか、まさに人対人の仕事だと思います。こうした経験は、設計監理部に在籍していたころに比べて、ものを見る視点の広がりを感じています。」
設計監理部時代には、新築設計をメインに担当し、家具などの什器になかなか手が回らなかったという。本プロジェクトでは、こうした細部まで気を使うことができたため、考える視野が広くなったと語る。設計者がプロジェクト全体を俯瞰して見る視点を持つことができるのもモノことLIFE室の強みのひとつといえる。
また、関係者全員との合意形成を取ることの大変さを経験した。どんな些細な言葉にも配慮に配慮を重ねて内容を整理することで、関係者全員が満足できるプロジェクトの進行を目指したそうだ。「様々なところに文字通りのアンテナを張っていなければいけないのです。従来のプロジェクト以上に多くの部署の人たちと合意形成を取る必要がありました。それぞれと打ち合わせした内容を、他の関係者へと橋渡しを行う役割としてポイントを整理、伝達する。このように、ひとつずつ解消して円滑なコミュニケーションを築いていきました。それでも、言葉で言い表せない内容は手書きのパースや3DCGなどを利用して伝えることで、直接イメージを共有していきました。」

自分のために何をすべきかを考える 自分のために何をすべきかを考える

自分のために何をすべきかを考える

「新規部署に配属されて、設計でも工事でもない仕事に遭遇する機会が増えてきました。本当にお客様が困っているのは、こうした誰に頼んだらよいのかわからない間の仕事なのだと思います。今後も、こうしたことを解決できる仕事ができればうれしいですね。マネジメント視点と設計者視点を活かしてよりよい空間をつくっていきたいです。また、モノことLIFE室は、設計・工事・マネジメント業務の全てに関わることができます。就職活動中の学生さんや新入社員で入社したが自身の進む方向に悩んでいる方にはとても良い部署です。少し覗いていただければ自身の方向性を選択する時のヒントになると思います。上司からは何が自分のためになるのか考えなさいと言われたことが印象に残っています。こうした言葉をかけてくれる風通しの良さも東西建築サービスの魅力です。」
2020年に新設されたばかりのモノことLIFE室。前例のないことの方が多い部署であるが、こうした社内でのコミュニケーションが会社全体で創意工夫を生み出し、今後も新しい発展をしていくのだろう。

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